こちら『カラダの豆知識』コーナーでは、いくつかの症状を例に取りまして、「どうしてそうなってしまうのか」と、「なぜカイロは、それらの症状に有効なのか」などを、なるべく専門用語などの難しい言葉を使わずに分かりやすく解説していこうと思います。なお、あくまでも「分かりやすさ」を優先している都合上、より詳細に説明できる部分も所々端折っていますので、予めご了承くださいませ。
■肩や背中のコリ・痛み@カラダの豆知識

 ⇒★一般的な症状のメカニズム〜なぜ「コル」の?
 ⇒★四十肩・五十肩って何?〜その対処法
 ⇒★★肩コリに潜む恐怖!――その肩コリ放っておいて大丈夫ですか?

★一般的な症状のメカニズム〜なぜ「コル」の?

 昔から多くの方が悩まされている肩や背中のコリ……、特に近年はパソコンの普及もあって症状を訴える患者さんは増加の一途を辿っているようです。また、症状の悪化や慢性化に悩まされている方も多いのではないでしょうか。

 一般的に、肩コリは「姿勢が悪いのが原因」と言われますよね。これは、事実その通りなのですが、ではなぜ姿勢が悪いと肩がコルのかと言えば、それは――多くの方が普段は意識していないであろう『頭は非常に重い』ということに大きく関係しています。

 そう、ヒトの頭って、とっても重いんですヨ!

 どのぐらいかと言うと、具体的には(もちろん個人差はありますが)平均して5〜6kgもの重さがあるのです!

 〜と、ここで「5〜6kgって言われても、いまいちピンと来ないなぁ」と思われた方は、左の写真をご覧ください。この、院長が手にしている物が、何だか分かりますか?

 これは12ポンド(約5.5kg)のボーリング用のボールです。これで、ちょうど頭の重さと同じぐらいなわけですが、ボーリングをやったことがある方は思いだしてみてください。12ポンドのボールといったら、かなーり重いですよね。

 ボーリングをやったことが無い方は、一般的なサイズのヤカンに水を目一杯入れた物“2つ分”の重さを想像してみてください。
 ……どうですか、重たいでしょう?

 仮に、これらの物を手に持ち、ずっと腕を水平に保とうとしても、普通の人ならまず1分と持ちませんよね。それだけの負荷が、首にはかかっているわけです。ちなみに、頭がカラダの中心に乗っている状態の負荷を「1」とすると、頭が中心から2.5cmほど前に出るだけで、その負荷は2倍にもなります!

 さて、これだけの負荷ですから、とてもじゃないですが首の筋肉だけでは支えきれません。そこで、他の筋肉にも手助けしてもらうことになるのですが、その時にメインとなるのが『僧帽筋(そうぼうきん)』という筋肉で、これが一般的な肩コリの原因になるものです。また、この筋肉は、下図のピンク線のように「首・肩・背中」と幅広く覆っているため、肩コリだけではなく首や背中のコリや痛みにも関係してきます。

 例えば、パソコン作業に多い頭が前かがりな姿勢(猫背)が続くと、僧帽筋はどんどん固くなります。これを放っておくと、そのうち……「固くなることで背中を反らしづらい」→「背骨の詰まりを引き起こす」→「ますます固くなる」という悪循環に陥ってしまい、症状の悪化や慢性化へと繋がってしまうのです。
 そう、多くの方が「肩」と「首」のコリや痛みを一緒に訴えるのは、この僧帽筋の張り方にあったのです。そして、猫背ぎみで姿勢が悪い方ほど、その2つにプラスして「背中」のコリも〜となるわけですね。

 このうち、特に背中に関しては、体(背骨)の前面にあばら骨が展開しているために、良く言えば堅固な、悪く言えば柔軟性の乏しい部位なので、ひとたび筋肉がコッてしまうと非常にほぐれづらいのです。更に、背骨が詰まってしまう(椎体間の遊びが無くなった状態です)と、ただでさえ乏しい柔軟性が失われて、筋肉のコリだけでなく、いつまでも「不快な詰まり感」で悩まされる羽目に……。背中が張っていますから、僧帽筋に連動して肩コリも一向に良くなりませんし、まさに悪循環ですね。

 こうなってしまうと、まず自然には治りませんので、お早めに矯正をしてスッキリさせてしまいましょう。
 特に当院には、この背中の不快感を飛躍的に改善できる『リエンダーベッド(※トップページ参照)』がありますので、これらの症状でお悩みの方は、当院にお任せください!

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 ⇒★四十肩・五十肩って何?〜その対処法
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★四十肩・五十肩って何?〜その対処法

 ある日突然、肩の痛みが気になりだし、日に日に痛みは増して肩を上げるのも非常に辛くなる――いわゆる「四十肩・五十肩」の典型的な症状ですね。ひとたび発症すると平均して1年ほど、早くても半年、経過が悪ければ2年近く(!)も悩まされてしまうこともあります。

 この症状、多くの場合40代から50代の方が発症しやすいために、通称名としてそう呼ばれていますが、正確には『肩関節周囲炎(かたかんせつ・しゅういえん)』といい、その名の通り、肩関節周りに炎症が発症したものを指します。炎症の部位は筋肉や腱だけでなく、関節を包んでいる関節包(かんせつほう)だったりと広範囲なため、症状が重くなりがちで、かつ長期に渡ってしまう場合が多いのです。

 実は、この症状については未だに明確な発症の原因やメカニズムは分かっていません。ただ、統計学的に見ると、肩を酷使しすぎるか、逆に動かなさすぎ(一定方向にばかり動かすことが多い)などの極端な使い方をしている人ほど発症しやすいようです。酷使しすぎの場合はともかく、肩は本来非常に動きの大きい部位ですから、関節の可動域を維持して適度な血行を促すためにも、普段から適度によく動かしておいてあげることが望ましいのですね。

 さて、それでは運悪く(?)発症してしまった場合は、どうしたら良いのでしょうか?

 正直なところ、四十肩を「驚くほど短期間に治してしまう!」〜などという方法は、(現状では)一切ありません。というのも、炎症の種類や発生部位・範囲には個人差があり、かつ複合的で複雑な発症をすることがほとんどなので、例えば手術や投薬などで一気にスッキリどうこう出来るものではないからです。

 それを踏まえて、ではどうするか。一見『炎症』という言葉から、「あまり動かさずに冷やした方が良い」〜などと誤解されがちですが、むしろ逆で、血行をよく促進してあげるためにも、無理をしない範囲でよく肩を動かしてあげて、かつ冷やさないように気をつけることが、早期の改善に繋がります。

 私たちカイロプラクティック療法的には、首〜肩〜背中周りの筋肉ほぐしと骨格矯正とで肩周りの関節可動域と血行の回復を促します。これにより、痛みや関節の可動域減少による治癒力の停滞や症状の悪化を防げるので、症状のさらなる早期改善が図れるのです。また、日頃の生活における注意点やエクササイズのアドバイスなどでもサポートいたしますので、お気軽にご相談くださいね。

 ちなみに、もしも手術する場合は、癒着している関節面の乖離術、投薬では鎮痛剤や筋肉弛緩剤などを用いることが多いですが、時間は掛かれど(本来は)自然と治癒する症状に対して、期待するほど効果が得られないのに「体へ安易にメスを入れる」というのはお勧めできませんし、また薬に頼りすぎると本来持っている自然治癒力を低下させることにもなりかねないので、いかがなものかなぁと思います。

 いずれにせよ、普段から適度に体を動かしておき、血行促進を心がけておきましょう!

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 ⇒★肩コリに潜む恐怖!――その肩コリ放っておいて大丈夫ですか?

★肩コリに潜む恐怖!――その肩コリ放っておいて大丈夫ですか?

 これまでに解説した2項目で、肩のコリや痛みにおける約8割ほどを占めるのですが、実は残りの2割の中には、放っておくと危険なものもあったりします。肩コリで悩まされている方はとても多いのですが、とはいえ「昔からだし、別に死ぬワケじゃないしぃ〜」などと安易に捉えている方もまた多いのではないでしょうか? ――そう、決して「どうせ肩コリでしょ」〜などと馬鹿にしてはいけません。

 そこで最後に、一般的ではない原因の肩コリについても、いくつか纏めてみました。中には、専門の医師による治療が必須のものもありますので、何かお心当たりのある方は、お早めにご相談くださいね。

◆原因その1:高血圧・低血圧症
 ⇒肩コリや頭痛だけでなく、めまいのぼせる感じが有ったら注意が必要です。皆さんは、ご自身の血圧をキチンと把握されていますか?
◆原因その2:目の屈折異常
 ⇒屈折異常とは、近視や遠視・乱視などの総称です。目に力が入りやすく疲れやすいため、眼精疲労からくる肩コリへと陥りやすくなります。適切なメガネやコンタクトレンズを使用していますか?
◆原因その3:捻挫や脱臼
 ⇒関節が外れたものの、すぐに戻れば捻挫、そのままなら脱臼となります。一度でも脱臼をしたことがあると肩は外れやすくなりますが、そのせいで睡眠中などに脱臼まではいかないまでも捻挫を気づかないうちにしてしまったりする場合もあります。もちろん、この場合は安静にしないといけません。
◆原因その4:胸郭(きょうかく)出口症候群
 ⇒鎖骨の下にある神経の束が圧迫されることで、特に手指や腕にしびれや熱感や冷感などの感覚異常が起こるのですが、それに付随して肩や首にもだるさを感じたりします。なで肩の女性が発症しやすいですが、姿勢の悪さやストレスなども関係してきます。
◆原因その5:全般性不安障害
 ⇒ストレスや神経伝達物質の異常などから発症し、肩コリの他に頭痛・めまい・動悸・頭が重いなどの症状が現れることも。精神的にも不安定になりがちなので、専門家の医師による精神療法や薬物療法以外では回復が難しいです。
◆原因その6:心臓疾患
 ⇒大抵の肩コリは、強弱はあれど両肩が気になる(例えば痛いのは右肩だけど左肩も張ってはいる)ことが多いですが、左肩ばかりに症状が出る場合は要注意です。