■O脚矯正について
●まずは『O脚』というものを正しく理解しましょう。
皆さんは、O脚の原因を知っていますか?
実は、O脚は日本人に特有の症状で、欧米人にはあまり見られません。これは、ほとんどの場合において、O脚が『日本人特有の生活習慣』によって起こりやすいためで、生まれながらの変形という訳ではないからです。では、その日本人特有の生活習慣とは何かというと、それはズバリ『内股』です。
O脚というと、普通は膝の変形による“がに股”だと考えられがちですが、実際は変形によってO脚になっている方は少なく、内股の強い人がO脚に見えてしまう場合がほとんどなのです。どういうことなのか、具体的にご説明いたしましょう。まずは、下図をご覧ください。
※姿勢的なO脚:膝の過伸展と大腿骨の内旋の組み合わせによって起こっています。さらに、足部の回内を伴っています。
この図が一般的なO脚なんですが、膝の方向を見れば、足全体が内側を向いているのが分かると思います。内股の人の脚がO脚に見える原因は、人間の膝はまっすぐに伸ばした時に、少し反り返ること(これを過伸展といいます)にあります。この反り返りがあることによって安定して立つことが出来るわけです。
内股の人でも、脚が180度まっすぐになっている時には、膝の間はそれほど開きませんが、完全に脚を伸ばすと前述の過伸展により、内側を向いている脚は外側に広がって反っていくわけです。となれば、……もうお分かりですよね。もちろん、生まれつきの膝の曲がりが原因である場合もありますが、多くの場合は内股によるO脚なのです。
さて、日本人に内股体型が多い理由は、欧米に比べて日本の――特に女性が内股を基本とした生活習慣を持つことにあります。欧米の女性は、日常ジーンズなどのパンツルックかロングスカートでの生活が多いので、歩く時でも椅子に座る時でも、特に脚を意識的に閉じようとはしません。つまり、男性同様に脚を開く生活をしているので内股になることが少なく、結果的にO脚にもなりづらいわけですね。
それに比べて日本の女性の場合は、古来の着物の習慣時から内股歩きを基本とし、床に座る生活習慣では脚を開くこともまずありません。さらに近年では、ミニスカートの流行により椅子に座る際も内股ぎみになりがちです。その結果、当然ながらO脚になってしまう方が多く、始めに述べたとおり『O脚は日本人に特有の症状』といえるわけです。
●O脚を放置するのは良くありません
O脚は、見た目に悪いだけではありません。両股関節が内旋することによって、股関節内側を通っている腸骨動脈・静脈が圧迫されてしまうので下肢への血流が悪くなり、それが原因で脚の冷え性やむくみを引き起こしやすくなります。さらにそのまま放っておくと、酷い時には、肺塞栓症や変形性股関節症などの重篤な症状を引き起こすことも!
ですから、もしもO脚の方で冷え性やむくみもあるという方は、矯正してしまうことをお勧めします。O脚は1回の矯正ですぐに直る物ではありませんが、お歳が若いほど矯正効果は大きくなりますので、O脚矯正をお考えの方は、どうぞお早めにお越しくださいませ。
●生活習慣の注意事項
いくら当院で矯正を行っても、ご自身で日頃の生活習慣を見直していただかなければ意味がありません。そこで、こちらでは、O脚を助長しないための注意点をご紹介します。
■座り方
1.椅子に座る際には、膝をそろえて足先をまっすぐ前方へ向ける。つま先は内側に向けないこと。
2.また、椅子に座る際に、足を組まないこと。足先が内側を向くので内股を助長してしまいます。さらに、足組みは骨盤もゆがみます。なお、膝から下を交差させる、いわゆるダイアナ座りならOKです。
3.床に座る際には、ぺちゃんこ座りや横座りは止めて、あぐらか座椅子を使用して脚を伸ばす。ちなみに正座は、O脚防止としてはOKですが、それ自体が脚に対して良くないのでNGです。
■歩き方
1.つま先を、やや外側に向けて歩くか、せめてまっすぐにする。決して内側に向けないこと。
■立ち方
1.つま先は、外側に開くよう心がける。約45度ほどが理想です。
2.『片足休め』の姿勢は、膝の過伸展を助長するため、なるべく両足均等に荷重をかけること。